私は、AKB48グループ出張会議！をこれまで一通り見てきたけど、今回ほど、怖いもの見たさという気持ちで、視聴した回はなかった。
この番組自体は、2018年に放送された「AKB48緊急会議」という、AKBの総選挙で選ばれたメンバーがグループについて本音で討論する特別番組が、レギュラー放送化し、AKB48の将来を担う若手メンバー“絶対的10人”の中から、毎回3人が全国の48グループを出張訪問して討論するというものである。
メンバーが持ち寄った議題について討論するのがメインだが、この番組で特筆すべきは、「匿名で行われるメンバーの意識調査のコーナー」である。質問は、「グループ卒業を考えたことがあるか？」みたいな結構きわどいものがあり、見ている側も少しひやひやするのが恒例になっている。
2018年のAKB48緊急会議のときには、「恋愛禁止にする必要はないと思う」や「乃木坂46に入りたいと思ったことがある」などの質問があり、その質問に はい と答えるメンバーが、結構いて驚いたし、その中でも「スキャンダルであっても注目されたい」と言う質問には、33人も はい と答えていて、さすがにこれは引いたのを覚えている。
まあ、今回は、そんな匿名意識調査を軸に、「AKB48グループ出張会議！～2020年 春／NGT48の気持ち」を見た感想、思ったことを、ただただ主観で書いていこうと思う。
まず、やっぱり最初の感想としては、悲しいな…でしたね。
私は、NGT48の Maxとき315号 って曲が好きで、そこからファンになり、ライブ映像観たり、がたフレっていうNGT48のバラエティ番組を見たりしてたんですが、
やっぱり、例の事件があったから、「かわいい子たちだけど、純粋な目で見れなくてなってしまったし、そう感じざるを得ないことが悲しいなー」って思いました。
あと、アイドルの笑顔を見て「怖い」と感じることってあんまりないと思うんですが、（…しいて言うなら、欅坂の不協和音曲終わりに、センターの平手友梨奈がほくそ笑むところは、むちゃくちゃ怖かったですけど。）「NGTのみんな、笑顔の裏で何を思ってるのだろう…」とか考えてしまって、ちょっと怖さがありました…。明るく元気だからこそ、怖いっていうんでしょうか？…
ただ、冠番組も終わってしまい、今のところ劇場公演や個人のSNSしか情報発信する場所がないNGT48のメンバーにとっては、公共の電波をつかって、情報を発信する機会があったのは、良かったと思う。
Twitterやインスタみたいな、メンバー自身が作った文章や画像ではない メディアだからこそ、伝わってくるものがあったし、どういう発言には、メンバーはどんな返しするのか？とか、どんな表情するのか？とか、私的に、見どころがいっぱいだったしね。
NGT48の匿名意識調査は……結構興味深かった。
特に気になったのは、「生まれ変わってもNGT48に入りたい」と「正直、辞めたいと思ったことがある」の質問。
「生まれ変わってもNGT48に入りたい」は、私的には結構多いなって思った。正直言うと、もっと少ないんじゃないかなーと思ってたけど、そうでもなかった。
辞めたいと思ったことがない8人の心臓の強さよな。
「正直、辞めたいと思ったことがある」っていう話で、
本間日陽ちゃんが、「まだ、このグループのみんなで立ちたいステージがあるなって思うから、叶えられてないことがたくさんあるって思うから、それを叶えたいなって思う」「北原里英さんの卒コンで立った朱鷺メッセにもう一回立つのが私の夢」って言ってくれたのが、マジでカッコよかったね…。
たぶん、この発言に救われたオタクは相当数いたと思う。
他には、「アイドルにとって「幸せ」とは何か？ 」という哲学みたいな議題も出てきて、
荻野由佳さんは、「大きいステージに（NGT48の）みんなで立てることが幸せ」
山内瑞葵さんは、「ファンの方の応援が伝わってくるのが幸せ」って答えてて、これも考え方の違いが面白かったし、私自身、アイドルにとって「幸せ」と、アイドルオタクにとって「幸せ」は違うよねーを改めて認識した。
まあ、この件には、別の機会に書きたいと思う。
とにもかくにも、結構面白かった。
欲を言えば、もう少し突っ込んだことが知りたかった感はあるけど、まあ仕方ないのかもしれないでしょう。
私的に思う番組MVPは、大盛真歩さんでした。
ほんとに、大盛真歩さんは、本質をしっかり理解していて、すごかった。
的確な質問を考えていたし、会の進行も上手。大盛真歩さんは、元々ガチの48Gオタクで、そこからAKBになったという経緯があるから、オタクの気持ちが分かってるな感じがしたね。
大盛真歩さんの考えてた他の質問の「もし、違うグループに入るならどこに入りたいか？」、「辛いことがあったときの自分なりの乗り越え方」、「これから、アイドルとして頑張りたいこと」は、確かに自分も知りたかったと思うもん。それを聞きたいと思うっていうのは、マジでオタクの気持ちわかってるわーって感じだった。
あと、途中で太野彩香さんに、話し振ってたのも流石だった。
後編では、NGT48と寛ぐ場外ミーティングみたいな温かい企画もあったので、これも良かったね。いやー、楽しめました。
さて、NGT48はこれからどうなるのだろうか？
一人のアイドルオタクとして、そっと見守ろうと思う。
