参院選2019で感じたことなど。れいわ新選組、NHKから国民を守る党。

今回の選挙の争点は、「消費税増税か、否か」だった、らしい。
自民公明「消費税増税やむなし!軽減税率、キャッシュレスのポイント還元で対応 」
野党「消費税増税の凍結、反対」、れいわ新選組のみ「消費税の廃止」

多くの国民の消去法による選択で、自民党が勝つと分かっていたので、

そこについては、なにも思わなかった。
国民の多くが、消費税を増税することについて積極的に賛成しているわけではない。
なのに、自民党が勝利するという…。

なぜ、消費税増税凍結や反対を言っていた、立憲民主党、国民民主党が国民に支持されないのか。それは、言わずもがな「頼りないから」であり、「何をするのか?」「何ができるのか?」が、全く伝わってこないからである。 (以下、説明する必要もないので省略)

投票率が低すぎる云々の話もあるが、 投票率が伸びたとして、立憲民主党、国民民主党に票が入るかといえば、疑問だし、投票率に対しては特に何も思わない。

ただ、いつものことだが、投票しない奴にごちゃごちゃ言う権利はないわけで、文句があるなら、落としたい奴の対立候補に一票入れるくらいはしろ!とだけは書いておく。

 

TwitterYouTubeでは、NHKから国民を守る党や、れいわ新選組が話題になっていた。

この二つの政党が、議席を取ることができた理由を考えてみると、答えは簡単だ。
「何をするか?」を明確にしていたからである。
NHKから国民を守る党は、NHKをぶっ壊す!(NHKスクランブル放送の実現)
れいわ新選組は、「消費税廃止」「最低賃金1500円」などの緊急政策の実現 だ。

だから、この2つの政党の議席獲得を知ったとき、
れいわ新選組や、NHKから国民を守る党のための選挙だったなぁとつくづく思った。

 

私は、山本太郎氏が、以前の行動、言動等からあまり好きではなかった。

しかし、れいわ新選組政見放送で、山本太郎氏の「死にたくなる社会から生きていたい社会に転換させる」という言葉にはすごく胸を打たれた。芝居じゃなく、心から言ってる感じがして。。。こうゆうことを言ってくれる人が政治の場には必要かもしれないと思った。

NHKから国民を守る党政見放送は、動画コンテンツとして面白かった。YouTubeでの再生回数もすごい。

自民党山田太郎氏も、「表現の自由を守る!」という「何をするか?」を明確にしていたから、比例区で53万票も獲得できた。

 

野党は、安直に批判だけするのではなく「しっかりとした対立軸、対案を掲げること」
で戦うべきだ。

そして、そもそも、政治家は、 「個々の政策どうするか?」だけではなく、

「この国をどうしていきたいのか?」ということをしっかりと選挙で国民に表明すべきだと強く感じる。

いつも「この国をどうしていきたいのか?」が全く言われず、「憲法改正反対!反原発!」
原発再稼働賛成!集団的自衛権の行使は必要!」などと個々の事案について賛成だ反対だ、といっているが、それだけでいいのか?

「老後2000万問題」「年金もらえなくなるんじゃないか問題」は、政治家が「この国はどうしていきたいのか?」をしっかり国民に言ってこなかったから表面化した問題なのだ。

だから、今後、公的年金では生活できないということはだいぶ前から分かっているのに、いざ、具体的に2000万という数字が出てくると、「いきなりそんなこと言われても…」みたいな感じに、なっちゃったんだと思う。

「どう考えても、そうなっていくよねー」という現実を見ずに、表面的なことしか話されない。。。

今、本当に政治に求められていることは、

「一人ひとりは、この人生100年時代をどう生きるべきか?」
「日本国は、この人生100年時代を、どうやって維持していくのか?」
を、政党、主義、主張を超えて、未来思考で真剣に議論することだ。終身雇用制の崩壊、裁量労働制働き方改革、外国人材の受け入れ、などなど「私たちが、どう生きていくのか?働くのか?」に直結する話なのに、この先のビジョンが全く見えてこない。

なんの議論もなされずに、ただ選挙だけは行われるから、選挙前も選挙期間中も、どこか諦めた空気が漂っていたし、選挙後は、ただただ空疎な消耗感のみが残ったと思う。

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