けやき46武道館ライブ最終日、観てきました。
全体を通して楽しかった。
しかし、ひとつ、これだけは言いたい。
「ひらがなけやきに闇を背負わすべきじゃない。」と。
知らない人もいると思うので一応説明するが、
皆さんご存知の、絶対的センター平手友梨奈さんがいるのが「欅坂46」で、その妹分的存在として、2016年5月8日に初期メンバー12名で発足したのが「けやき坂46(通称 ひらがなけやき)」である。
ひらがなけやきは、明るく楽しい元気なアイドルで良い曲が多い。
対照的に、欅坂46(漢字欅)が平手友梨奈さんをセンターに据えて闇を背負わせたような暗めな感じだ。
だから、ひらがなけやきちゃんは、底抜けに明るく楽しいアイドルを目指してるんだと思っていた。
だから、なんとなく、今の乃木坂46に閉塞感を感じる乃木坂オタクが、彗星のごとく現れた「明るく楽しい元気なアイドル ひらがなけやき」にオタ変する気持ちは理解できなくはない。
しかし、そうゆうオタク達、ならびに、ひらがなけやきを明るく楽しい元気なアイドルとして好きになった新規のオタク達は、
ひらがなけやきが闇を背負うことを望んでいるのだろうか。
以前読んだ、アイドルこわいさんのブログに極めて同感しているんだけど、
乃木坂46が歌わされた「アンダー」と似たような立ち位置の曲を、今回「イマニミテイロ」として、ひらがなけやきに歌わせるのは、あまりにも酷すぎはしないか。
「イマニミテイロ」という曲だけではなく、曲披露の前に流したVTRが悪かったように思う。
アイドルの物語性はアイドルを応援するうえで必要だと思うし、それ自体はすごくいいし、オタクの求めるものだけを出していてもダメだということも分かるけど、アイドルの苦労、不遇についてのストーリーを見ている側に無理やり押し付けてくるのは、やっぱり嫌いだよ。
「物語ってのは押し付けられるもんじゃない、
自然発生的に生まれてくるものだろ。」
第一に、今回のひらがなけやきの武道館ライブでは、ひらがなけやきが地道に頑張ってきた事とか、メンバーへの思いとかは、演出じゃなくてパフォーマンスやメンバーのMCから十分すぎるほどに伝わってきていたんだから、あのVTRは要らなかった。
それなのに、VTRで、
「長濱ねる 兼任解除」(効果音:ポーン(プロフェッショナル 仕事の流儀風に。)は、さすがにない。
そして、あの感動の押し売りVTRからの新曲「イマニミテイロ」披露で、
オタク達「「うおー!!感動する!!!」」ってのは、
オタク達も、浅すぎはしねぇか、おい。
ライブの最後に、ひらがなけやきの単独アルバム発売まで決定したし、もうどのグループよりもひらがなけやきは、圧倒的な速度で坂のぼってるじゃん。
昨年に開催された、ひらがなけやき全国ツアーファイナルで、メンバーの佐々木久美さんは、
「漢字さん(欅坂46)が『サイレントマジョリティー』や『世界には愛しかない』でどんどん坂を登っていく中で、私たちは何もできていないまま“どうすればいいんだろうね…”っていう感じで話し合ったりして…少しだけ辛い思いをして、ひらがなけやきの中ですれ違ってしまうこともあって…」と語っていたが...。
いやいやいや、あなた方、ひらがなけやきちゃんは恵まれてるからね。マジで。
「どんどん坂を登っていく中で、私たちは何もできていない」って。いやいやいや......。
なんなんだ、この違和感は。
バックグラウンドの頑張った話をライブに持ち込まれるのは、苦手だと強く感じたし、どのグループよりも圧倒的な速度で坂のぼってるひらがなけやきが、何もできていないだの、つらいだのってなあ。
他のアイドル、見てみてよ。という感じは否めない。
そのセリフは、誰かに言わされてるものなんじゃないかと訝しがってしまった。
そして、運営さんも、ひらがなけやきの物語を描きたいなら、もうちょっとひらがなけやきのストーリーが深まってからにしてくださいよ。早すぎるわ。
まあ、ここまで、いろいろ言ったが、
今回の佐々木久美さんのMCは、感動的なものではあったのは事実だし、ライブはすごく良かったんだよ。
しかし、泣かず飛ばずのままメンバーが卒業したり、グループが解散したりするのが今のアイドル界隈。
そんな中、結成から約2年で、漢字欅の代わりだったとはいえ、武道館3DAYSを埋め、成功させるだけの人気を博しているのがひらがなけやきだ。
それが、乃木坂46が歌わされた「アンダー」みたいな曲を、あのVTRの後で披露って何なんだろう。
ライブ全体が、本当に本当に良かっただけに、あの終盤のVTRと新曲「イマニミテイロ」だけは意味が分からない。
やはり、新曲「イマニミテイロ」を感動っぽい雰囲気だけでいい曲だと認めるということはしたくない。
欅坂も好きだし、ひらがなけやきちゃんも好きなんだけど、こうゆう誰得なのか分からない演出と曲は嫌い。
このブログのタイトル通り、
「好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。」は、きちんと言い続けます。
ひらがなけやきに、闇を背負わせないでください。
- アーティスト: 欅坂46
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: CD
(画像拾い画)
念押しで言っとくけど、ライブはマジで良かったから。
私は、乃木坂オタクなんだけど、全く以って、ひらがなけやきアンチじゃないから。